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なないろめがね

最近、自転車で帰る際に顔を打つ風が、
「寒い」から「冷たい」に急にグレードアップした気がするんですが・・・。
そんな「冬本番」に向けて着々と寒さが厳しくなっていく最中、
満を持して書き始めます!今年の夏休みの記事を!!(笑)

・・・まぁ、季節外れ極まりないんでサクサクッと行きますね。
というのも、ですね、
今年の夏休みは、ご存じの方も多いと思われますが・・・ていうか、
ホントに昔の話になってしまうので忘れてますよね(笑)
スタッフとフランスに行く予定が、
よりによって僕が行けなくなってしまった今年の夏休み。

ま、特に行くとこもなかったので、
そない忙しい時にわざわざ行くほどでも・・・ってとこやけど、
降って湧いたように出来た時間、こういうときに行かなければ!
と、気になってたお店にユラユラユラとバスに揺られて向かうことに。
京都駅から15分くらいと見越して向かったものの、
結局45分くらいバスに乗って着いた先は、
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京都 上賀茂神社。
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おおっ!真冬の兆しの出始めた今日この頃、
夏真っ盛りの陽射しの写真は想像以上に眩しいですね!!(笑)

そろそろ遠い季節の光に目が慣れてきましたか?
頭は「夏」に切り替わってますか?真夏のエナジー浴びてますか?
では続けてお送りしますね。
上鴨神社では、渡仏するスタッフへお守りを買おうとしたんですが、
結構高かったうえ、そこそこの人数のため一人一人買ってては出費が重なると判断、
お賽銭をちょっと多めにして、みんなの安全を祈ってきました。
ケチったのではなく、効率の問題です、はい。

今回の目的は上鴨神社・・・ではなく、その近所の、ここ。
上賀茂 「今井食堂」
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そうです、僕のパリ行きの変わりが、ここ。
そして注文するのはステック フリットではなく、名物「鯖定食」。
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日本満喫!鯖定、旨し!でも・・・パリ行きたかったよ!(笑)

こちらの鯖定食、40年ほど前から始められたそう。
その40年間、つぎ足しながら作られた煮汁の中で、
大鍋で3日間炊かれるという鯖の色はもうチョコレート。
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これ、骨まで食べれます。
っていうか、今まで食べた鯖の煮込みとは全然別物。
クソ暑い中、外は観光客も疎らなのに、ここだけ混雑してるのも頷けます。
そして、鯖もですが御飯もボリューム満点。
お味噌汁は普通やろ・・・と思って箸を入れると、
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大根だらけ・・・というか大根まみれ(笑)
そして何故か圧倒的にクオリティ低いお漬物の計4皿で定食は構成されてます。
結構ギリ。お腹いっぱい。これで700円くらいだったんちゃうかな?
おまけにここは、お金払っても味わえない昭和の食堂の風情も味わえます。
引き戸を開ければ、そこは昭和の下町の食堂。
いろんな雑誌ににも取り上げられ、有名人のサインが壁に飾られていようとも、
変わらず活気ある店内からは、
「腹いっぱい食ってってや!」って食堂の心意気と、
「これ食ってまた頑張るわ!」って学生やサラリーマンの、
「生」の匂いがムンムン漂ってきます。

楽しいですね、こういう店。
想いに溢れ、時間を重ね、
それらが醸し出す「味」を纏い、店からダシが滲み出てる感じ。
ホント、敵わないなぁ・・・と思います。
美味い不味いの論点はもちろん大事ですが、
こういう場所で庶民の胃袋を支えて明日への活力を生み出す、
いわゆる「定食屋さん」でしかできない役割もあると思います。
よく通われてる近くの大学の学生さんらにとっては、
「あの日のあの店」ではなく、
この地で過ごした人生の一部分として記憶に刻まれるわけです。


理解し必要としてくれる人の為にだけ在り続け作り続けたい・・・、
業種は違えど、「こうありたい」と思わせられる、京の一件でした。
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by monsieur-enfant | 2010-12-17 02:00 | 定食 今井

お知らせ、追記。

遅くまでかかってアップした昨日の記事。
せっかく書いたコンフィチュールのお知らせだったのに、
寝ぼけて画像消してたみたい・・・。

改めまして、こちら。
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予想外の迅速なリアクションにより、早くも品薄に。
なので急遽、明日追加で仕込みます。

できるだけ多くの方に渡りますように・・・。
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by monsieur-enfant | 2010-12-16 00:59 | シュクレクール

お知らせ。

なんか、深夜の訪問者がいつもより多いのは、
みなさん流星群見るのに起きてるからなのかな・・・?

さてさて、お待たせしましたと言うより、
「遅くなって申し訳ありません」が正しい感じもする、
モンテベロの年末年始予定の発表です。

年内は31日の16時まで。これはシュクレと一緒。
ただし、年始は三が日18時まで営業させていただきます。
で、3日(月)の代休として5日(水)を休ませていただくことになりました。

つまり、
12月31日(金)16時まで
 1月1日(土) 18時まで
 1月2日(日) 18時まで
 1月3日(月) 18時まで
 1月4日(火) 定休日
 1月5日(水) 代休
 1月6日(木)~通常営業

と、なります。

それから年始のお休みは、
 1月10日(月)~1月14日(金)となりますのでお間違いなく。


さて、もう一つ、お知らせ。
前回の記事にチラッと書きましたが、

コンフィチュールを発売することなりました!

隣にモンテベロができ、コンフィチュールが常備されてるなかで、
あえてシュクレがコンフィチュールを販売する意味も失われてきたのもあって、
いつのまにか年一回やるかやらないかくらいになってしまいましたが、
このたび、スタッフIに諸々準備されてしまい、
半ば半強制的に炊かなきゃいけなくなった次第であります(笑)

さて内容ですが、
今年は「栗」です。
そこに「トリュフ」の香りを当てました。
この二本立てに対して脇を支えるのが牛乳、ヴァニラ、アルマニャック、ゲランドの塩。
黒胡椒も良い仕事してます。

あくまでコンフィチュール。
「栗のソース」みたくならないように気をつけてバランスをとりました。
辛かったりはしないですが、完全に子供向けではありません。
バゲットやパン ド ミは勿論ですが、
セーグルやラミジャンやベルエポック、ブリオッシュなどのパンとの相性は抜群です。

数に限りがございます。
お早めにお求め下さいませ。


最後に、
今年もクリスマス前後はバゲットをお買い求めの方がグッと増えると思われます。
せっかく買いに来たパンが手に入らないでは、こちらも申し訳無さ過ぎます。
早めのご予約をお願いします。
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by monsieur-enfant | 2010-12-15 03:19 | シュクレクール

炊きあげました・・・

結構、疲れました・・・

「あるのか」

「ないのか」

と言われてましたが、

今年も、あります!年一回のコンフィチュール!!

・・・詳細は、疲れたので、また今度(笑)
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by monsieur-enfant | 2010-12-13 17:12 | シュクレクール

そろそろね、
9月ごろの記事を書き始めようかと思ってるんですが(笑)、
同じ北摂の絡みでちょっと一件、先にアップしときますね。
と言いましても、例に漏れずかなり前の話ですけど・・・。

この日はシュクレの食事会。
ま、基本的にはずっとなんですけど、
このころは特にキレまくってた時期でして(笑)、
その元凶になってる厨房の子らは自己責任なんで知ったこっちゃないんですが、
やはり関係の無い店舗側にも重い空気は伝わってしまいまうわけで。
そこで、
「販売の皆さん、同じことばかり怒られてる学習能力の無い僕たちですが、
愛想尽かさず今後とも宜しくお願いします。いつもいつも迷惑かけてすいません」の会
を開催したわけです(笑)

僕もかなり精神張り詰めてた状態でしたので、
ちょっと一息つきたかったと言いますか、
ゆるりとした雰囲気の中でゆっくり食事できたら良いなぁ・・・
という感じで、お店を探しました。

貸切だからか、着いたら既に店前の電気は消してありました(笑)
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茨木市太田 「ぎょうざ 溢彩流香」
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ここは広東省湛江市出身のリンさんのお店。
お店の内装も1ヶ月半かかって作った、彼女の手造りのお店です。
ちなみに「ぎょうざ」はお子さんの手書きだそうですよ。

このお店を知ったのは、たまたまリンさんのブログに辿り着いたから。
なんとも温かく正直で、たどたどしいながらも真っ直ぐな文章は、
「この人の料理を食べてみたい!」と思わせるのに十分な引力を持っていました。
早速、いただきましょう!
豚肉とレンコンの盛り合わせ
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レンコン、旨いです。食感も軽快。豚肉も脂っこくなく、良いスタート。

枝豆の野沢菜和え
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目から鱗。枝豆を漬物と炒めるなんて!
この塩分がまた良いんですよね。酒にもご飯にも合いそうです。

お次は餃子。
すぐ横の厨房・・・というか台所では、
リンさんがせっせと餃子を作ってくれてます。
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こんなに「おさげが似合う!」って思う人も珍しいくらいお似合い。
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出てきた一種類目は水餃子。
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旨い・・・。なんていうか、むちむちしてます。
中からジュワーって染み出てくる豚の肉汁と、セロリが良いアクセントに。

続いて水晶餃子
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わ・・・、なんか、とぅるんとぅるんしてます。
皮にタピオカが入ってるんですって。
透き通った中身は、豚や海老、白菜やらなんやら。

お、次は何かな?
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ぱかっ
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これ、名前ないみたいで、「ジャンボ餃子」って言ってました(笑)
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それにしても美しい。餃子見て「美しい」なんて思わないですよ、普通。
具材は今までの中では一番食感に富んだ内容。
・・・えっと、なんだったっけ(笑)

もち米しゅうまい
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いや、ホントにキレイです。
こんなにピンと立ったもち米しゅうまい、食べたことないですよ。
って、もち米しゅうまい自体、ほとんど初めてでしたけど・・・。

ビールから紹興酒へとシフト。
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ピータン豆腐
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おお!ピータン好き(経験値低し)としてはテンション上がる!
これ、もっと欲しいです!人数多すぎてちょっとしか食べれない!
こんなに連れてくるんじゃなかった!!(笑)

チンジャオローシ
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キレイですね。仕事の丁寧さが見て取れます。

春雨のイカ風味炒め
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するめいか、グッジョブ!!です。
なんていうか、実体は春雨に合わせて細く切られてるのに、この存在感。
旨味が春雨に沁み込み、春雨という身体を乗っ取ってスルメイカを主張してる感じ。
具材というより調味料と化してます。

ピーナッツと冬瓜の炒め物
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冬瓜!こんな食べ方初めて!
大人になってから好きになったものの、
なんかあの独特の、味があるんだかないんだかわからん存在が煮込まれてくる感じが、
子供ながらに「リアクション取りづら・・・」と思ってたのを思いだします。
でも、それくらいしか食べ方ないかと思ってましたが、新鮮な驚きですね。
ピーナッツが冬瓜と相性良いのも驚きです。

大根スープ
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このスープ、大根だけです。
調味料なし。水と大根だけ。
これがなんとも優しい・・・・。
ささくれ立った僕の心にす~~っと沁み入ります。
大根の切り方に特徴があって、
なんていうかこう・・・テトラポットみたいと言いますか(笑)、
よりエキスが出るような切り方なんでしょうね。
そんな複雑なカットを施した大根の上に、何枚か普通に切っただけのあるでしょ?
あれはね、めんどくさくなったんですって(笑)

最後は広東風焼きそば
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これ、正確にはうどんです(笑)
ま、そんなことはどうでも良くてですね、
旨いっすよ、これ。
麺がね、きしめんなんですけどね、
これ食べると普通の麺じゃ物足りなくなっちゃいそうです。
それとソーセージ。これ、重要。
ソーセージなくして、この焼きそばは語れません。
きしめんで作るソーセージ焼きそば、
受験生を抱える奥さまの夜食のレパートリーに是非!

いやぁ、お腹いっぱいです。
最初に「台所」と称したキッチンから、
まさかこれほどの料理が出てくるとは・・・。
しかもリンさん一人ですからね・・・と思ってたら、
「まだ食べれますか?」
「はぁーーい!!」
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アンコールです(笑)
みんな、ホントに良く食べます。
それにリンさんの餃子は何個でも食べれちゃうんですよね。

そうこうしてる間にデザートの準備。
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薄力粉で作った生地に黒糖を散りばめ、
その上にチーズを散らすわけです。
その名もチーズテンビン。リンさんオリジナルです。
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これが大あり。
塩味と甘味のバランスも良いですね。
薄い生地の間にリンさんのアイデアが加わるだけで、
こんなに美味しいデザートに。
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ヘタなデザート出されるより、やっぱり餃子屋さんですから粉もん食べたいですし。
いやぁ、最後も印象深い料理で締めくく・・・
「まだ食べれます?」
「はぁーーーい!!」
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またアンコールです(笑)

さすがにお腹いっぱい。
それでも全然もたれない。
これが広東料理?
正確には広東の家庭料理ですが、これもれっきとした広東料理。
調味料は最小限。
その変わり、野沢菜やスルメやピーナッツやソーセージといった面々が、
具材として以外にも、しっかり味を構成するパーツとして使われています。
僕らが思い描くような「広東料理」のイメージは、
香港から入ってきた調味料を使った若い世代の料理なんですって。
こういう料理が実際の食卓を飾ってるんですね。
だから優しいんだ。
だから温かいんだ・・・。

初めはね、近所のタコ焼き屋さんのように、
餃子をファーストフード感覚で気軽に食べてもらえないか・・・
そう思って始められたんですって。
おまけに現在の場所は賃貸期限が迫ってたのもあって、
お金をかけず、手造りで店を作り、
ホントに自然体で近所の方々に親しまれるお店にしたくて始めています。
そんな空間で過ごしたこの日、
リンさん一人でやられてることや、貸切だったこともあってか、
リンさんの家に招かれたかのような錯覚に陥りました。
「お店に行って、お金を払って食事した」というより、
「リンさんの家で、おもてなしを受けた」というような、
なんとも温かい気持ちをいただいて帰ったのを思い出します。
国は違えど、「美味しい物を作って食べてもらって喜んでもらいたい」と思う気持ちは、
万国共通なんだと改めて感じた時間でした。

今回のコースのお値段はビックリするほどお安い値段。
思わず、「もっと払わせてください!」と頼んだほど。
ただね、値段の安さは、
この店を語るうえでクローズアップするべきところでもないんじゃないかと思います。
ここの良さはCPだけじゃありません。
むしろもっと別のところにあると思います。
リンさん、謙遜して「そんな値段とれるような料理人じゃありませんから」と言いますが、
けっこうな値段取ってナメた商売してる「自称プロ」の料理人らが忘れてしまってることが、
ここの料理の中にはたんまりあったような気がします。
単純に、「喜んで帰ってもらいたい」と願い、
今できることを一生懸命やって、訪ねて来てくれた人をおもてなしする心。
そしてその気持ちを料理を介して受け取り感じれる幸せ。
立派に「店と客」の素敵な図式が成立しています。
そういう意味では、立派な「プロ」だと思いますよ。
ま、肩書なんて僕はクソくらえなもんで興味ありませんが、
自分で振りかざして胡座かいてふんぞり返ってる馬鹿もいますから
ちょっとだけ言わせてもらいますが、
「自称」はプロじゃないですからね。周りをそう思わせてナンボ。
出来もしないのに大口叩くのは、自分が惨めになりますよ。

何度も言いますが、
お店とは「人」を食べに行くもの。
旨い不味いの議論の背景にある、
人としての背景や意図や想いに逢いに行くわけです。
そこで働く人が違えば考えも味覚も違い、趣旨も存在意義さえも違うわけです。
世の中、「中華」なら「中華」、「パン」なら「パン」と、
大した経験値もない自分のモノサシを押し付けて測ることしかできない人や、
「違う」ことが前提にも関わらず他店と比較することでしかその店を語れない馬鹿どもが、
恥ずかしげも無く自らの無脳っぷりを露呈した文章を無責任に公に羅列してますが、
それぞれの店にはそれぞれの店が持つ意義や意図があり、
全てが全てを満たせるわけもなく、また全てが全てを満たす必要性も全く無く、
人間、それぞれにそれぞれの色があるように、
それを映し出す「店」にもそれぞれの色があってしかりなわけです。
そして消費者の皆さんにも勿論それぞれの色があり、
その色の合う店を選択すれば良いわけですし、合わなければ色が違っただけの話で、
選択する権利はあれども、誰にもその色を否定したりする権利はないわけです。
そもそも本来「店と客」とはそういう関係なはずなのに、
ぶち壊したのはネット絡みの「コレクター」。
「行った・行かない」「食べた・食べてない」ただそれだけの論点の為に、
色の合わない店に平気で乗り込み、目の前の表面的なことだけ捉えて評論家気取り。
自分に合えば「良い店」、合わなければ「悪い店」。失笑です。
「色違い」の店で起こる当然の違和感を、さも店側の過失のように書きなぐる。
自分の知識や経験の少なさを、「感じたまま」などと開き直る。
何度も言ってますが、店も客も、
お互いが良くなっていかなければお互いがツマラナイわけです。
良い店が増えればお客さんは嬉しいだろうし、
良いお客さんが増えれば店側は嬉しいだろうし。

リンさんのお店はリンさんのお店。
僕のお店は僕のお店。
リンさんの作る料理はリンさんの料理。
僕の作るパンは僕の作るパン。
リンさんが好きな人なら、きっと好きになる料理。
この料理が好きなら、きっとリンさんのこともを好きになる。
僕の言葉が嫌いなら、きっとシュクレも合わないはず。
シュクレという「色」が合う人なら、きっと僕の言葉も届くはず。

想いを込めれば込めるほど、
そこには意思が含まれ魂が宿り、
結果、「人」が映し出される。
「人が作る」って、
そういうことなんだよね、きっと。

昨日、このブログとリンさんのブログをリンクさせる、
許可というか確認を取る為に、お店に電話しました。
久しぶりにリンさんの元気な声を聞いた。
声を聞くと、リンさんの料理が食べたくなった。

そういうことなんだよね、きっと、ね。
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by monsieur-enfant | 2010-12-10 03:32 | ぎょうざ 溢彩流香

先日の、引越しでいただいた3連休。
あ、よくシュクレが厨房移転したと思われてるようですが、
うちはほとんど現状維持。
ほぼモンテベロのメインキッチンの増設です。
パンと菓子は製造過程や扱ってるものや扱い方も、全く違います。
パンに関しては、別のとこで焼き上げたものを売るってことは、
僕の中ではありえません。
だから百貨店などの催事を受けたことがないんです。
そのうち声もかからなくなりましたけどね(笑)
せっかく真裏の窯からダイレクトにお店に焼き上げれるシチュエーションがあるのに、
別の場所で焼き上げて持ってくるなんてタイムラグ、勿体無いですからね。
確かにパンが足りてない週末なんて、そうしてでもパンを揃えたほうが、
わざわざ来てくださったお客さんをガッカリさせることは減るんでしょうけど、
別の場所で作るってことはただでさえギリギリな人材を分散させることにもなります。
クオリティ下げてまで満たさなきゃいけない部分では今はまだないと思いますんで。

ま、そんな大事な日。
ホントは現場にいなきゃいけないんですが、
もう一つ、いつでも良いわけではない行事があったので、
先日アップした記事のように、朝だけ顔を出し、
信頼できる現場監督に甘えさせていただき大阪を離れることに。

そう、この日は前々から言っていた、
滋賀県日野町で農業をやってはる廣瀬さんとこでの種蒔き体験に行って来たんです。
お客さんと一緒にピクニックやBBQなどはやってますが、
スタッフだけでとなると、忘年会やら新年会やら兼ねた食事会くらいしかなかったので、
そういう意味では初行事。
モンテベロは3周年で、シュクレは普通に週末で、
両店ほとんど寝てないにも関わらず当日は元気に集まってくれました。

時間になってもマイクロバスが来ない。
遠くにどっかの保育園でも使うのか、
中型のバスがずっと停まってるのは見えるんですが・・・って思ってたら、
まさかのそれでした(笑)
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思ってたよりちゃんと「バス」です。
乗ろうとして見上げたとこに、
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おお!こういうの、テンション上がりますね!!

右が今回懸命に段取りを組んでくれた横田君。
いつもはお店でヴァンドゥールとして、ええ声で皆さんをお出迎えお見送りしております。
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彼お手製の「遠足のしおり」
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道中2時間半、乗った瞬間寝始めたスタッフもいたので(笑)、
早速ランチボックスを配ります。
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中はこんなん。
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画像はピンボケですが、味はそれなりでしたよ。
ってのも、せっかくの機会。
いつも僕しか考えないので、初めてスタッフだけで作らせてみました。
条件は一つ。
「全部任せてマズイの食べるの嫌だから、
メツゲライ クスダさんとこでシャルキュトリー買ってきて、それに合わせてパン考えて」
でした。性格悪いですか?(笑)
ま、こんな些細なことでも良い機会です。
在るものを作り続ける作業と、無いものを生み出す作業は全く別のエネルギー。
時に、その場のテンションさえ左右しかねない怖さも伴いつつ、
逆に僕はその場のテンションを左右できる楽しみをほくそえみながら作ってますが(笑)
食事は空気を作る演出も兼ねてることを体感し、勉強できたんじゃないでしょうか。

いただきものの大事なワインをみんなで空けてみたり、
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「あんまり飲まないで来てくださいね」との廣瀬さんの言葉もありましたし、
ん~~~、これは・・・・防寒用と言う事で!(笑)
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デセールはモンテベロ担当。
と言っても今回は僕がスタッフの一人に言った無茶振りに、
たった一人で徹夜して作ってくれたよう・・・。
「モンテベロの飽きたから、君が前働いてたとこのお菓子食べたい」
性格悪いですか?(笑)
で、出てきたのがコレ。バラン付き。
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「あ!」ってピンと来た人、そうです、超有名店のそれですね。
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小さいサイズに、精一杯の頑張りが込められてました。

旅のしおりといい、
ランチボックスといい、
エクレールといい、
やっぱり遊びでも本気でやるから本気で楽しめるんですよ。
自分たちの「これくらいでいいか」ではなく、
自分たちが「どこまで出来るのか」に挑んでこそ、
周りを楽しませることに繋がり、結果として自分も楽しむことが出来るわけです。
身内だろうがお客さんだろうが、仕事だろうがプライベートだろうが、
人一人喜ばせることって、そんなに甘いもんじゃないんですよね。
遊びを遊ぶやつは、ホントの遊ぶ楽しみを知らないヤツだって、
新地のホステスさんが言ってました(笑)


移動途中で小雨がパラつき霧が出てきました。
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さてと、予定よりちょっと早く到着です。
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寝てた子たちもモソモソ起きて、畑の前へ。
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軍手とシャベルが配られます。
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講師役の廣瀬さん。
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最初にお会いした時は、こんなに多く登場いただくとは思ってもみませんでした(笑)
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これが蒔かれるディンケルです。フランス名「グラン エポートル」
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小雨降る中、せっせと土に戯れ、種蒔きの開始です。
日野町の自然の力をお借りして、秋の収穫までの長い道程のスタートです!
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僕らの範囲は、廣瀬さんが手作業で鍬で畝を作ってくださいました。
種を蒔く溝をスコップで作って、そこにパラパラと蒔きます。
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最中にも、細かい指示やらアドバイスやら、よく話してくださいました。
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蒔いた上から土を被せます。
溝が深すぎると発芽しづらく、浅すぎて顔出してるとカラスやスズメにやられます。
いつも蒔く機械から、肥料を掴んで土の上に蒔きます。
鶏糞を土に混ぜてるようですが、ディンケルは多くの養分を必要とするらしく、
補うために化学肥料をパラパラと。
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こんな感じ。
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通常なら、キヒゲンR-2ブロアブルと言う農薬をまぶして鳥害を防ぐそうですが、
廣瀬さんは使わないそうなので食べ放題みたい。
他にも、イノシシ、シカ、キツネらの被害を防ぐために、柵などを作らないといけないよう。

早く蒔いた人から、もう2種類。
農林61号とライ麦も蒔かせていただきます。
写真のちょっと薄桃がかった色がライ麦です。
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成長の違う3種類を、肥料をあげたりあげなかったりして比較してみます。

ずっと目の前にあったトラクターを動かしてくれた廣瀬さん。
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私有地では免許がいらないとのことなので、ちょっと乗らせてもらうことに。
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途中で、雨の中待ってる子たちのことを思い出し、急いで帰る僕。
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みんな普通の運動靴だったので、結構ズタボロに・・・。
言い訳じゃないですけど、長靴買いに行く暇無かったんですよ・・・。
近くの水溜りや小さな小川で、ちゃぱちゃぱ土落とし。
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移動中、貯蔵室にも寄ってもらい、また一喋り二喋り。
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作業は終わったので、廣瀬さんの実家にお邪魔します。
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雨に打たれながらの作業、温かい室内はホッとしますね。
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「大地堂」さんのお菓子のお出迎え。
素朴で優しく、異国の刺々しさより、沁み入る和みを感じます。
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それを包み込んでるのが、陶芸作家さんでもある廣瀬さんの奥さんの器。
使い勝手のよさそうな幅や深さ大きさ、なんとも絶妙な器でした。
その奥さんに陶器のお話を聞き、
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お抹茶も点てていただきました。
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廣瀬さんもやられるそうで、
僕は廣瀬さんが点てたお抹茶を、廣瀬さんお気に入りの陶器でいただきました。
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しみじみと、「土物は良いなぁ・・・」と掌が呟きます。

ほっこりしたところで場所を移動。奥さんの仕事場を見学に。
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こちらが窯ですね。
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僕だけかな?
火の力によって命を吹き込み生み出す「窯」という存在に、
どこか神聖さというか神々しさを感じるんですよね。

こちらが作業場。夏の暑さはもう限界だそう・・・。
クーラー・・・来年こそは、ね(笑)
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さてさて、また場所を移して、今度は外に。
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お米の機械とディンケル小麦の機械の違いを説明いただきました。
動かして説明いただく予定が、詰まって止まっちゃいました。
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なにわともあれ、第一回の小麦ワークショップは無事終了。
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自然の空気を吸い、
いつもと違うことに脳みそを使い、
日常触れない土に触れ、その土に種を蒔いた今日という日。

実感はまだまだだと思いますが、
それぞれの心の中にもまだ発芽してない小さな種が蒔けたんじゃないかと思います。

ただ、勘違いしないで欲しいのは、
芽吹くには日当たりや土の養分などの環境も勿論大事なんですが、
何より種そのものの生命力が必要だということです。
生きる意志の無い種子に、
どれだけ良い環境を整えても、
どれだけ養分を与えても、
芽など出るわけがありませんからね。

種蒔きから始まった1年近くの小麦と過ごす時間。
僕がどれだけ口で説明しても教えれないことを、
日野町の自然や、種が成長していく経緯やそれに伴う作業を通して、
少しでも何かを感じ学ばせてもらえたなら、
秋の収穫の際には、
心の中にも小さな穂の実りを実感してもらえるんじゃないかと思います。

11月の半ば、小雨降る日野町。
田舎の景色はこうだったという記憶をお土産にいただきます。
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楽しい時間はいつもあっという間。
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でもね、なんだかんだ言ったって、
僕らが来れるのは年4回ほど。
多くの時間を廣瀬さんに見守っていただくわけです。
お世話になりますが、今後とも宜しくお願いしたします。

帰りはほぼ皆爆睡・・・。
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帰った先には、引っ越しでぐちゃぐちゃになってる厨房の片付けなどなどが、
変わらぬ現実としてお待ち頂いてたのでありました・・・・。
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by monsieur-enfant | 2010-12-09 02:01 | 滋賀県 日野町 廣瀬さん

お知らせ。

えっと・・・
問い合わせも多いのに、大変遅くなってしまい申し訳ありませんが、
遅ればせながら年末年始のお知らせです。

詳しくはHPニュース欄に掲載してますが、
31日16時まで年内は営業しまして、
1日から6日までお休みをいただき、
7日の金曜から新年の営業を開始させていただきます。


それから2つ目。
本日より、久しぶりの登場となる「パン デピス」が期間限定での発売を開始します。
ざっくりクリスマス辺りまでだと思います。
シュトーレン、ベラヴェッカが発売になり、パン デピスが続き、
コンフィチュール(未定)が並び始めると、
シュクレのクリスマスもいよいよ本番・・・って感じになりますね。


さてさて最後に、
「もう廃盤か・・・」と思われてた、あの幻の「シュクレクール通信」が、
今週木曜から発行開始いたします!!
HPを作るまでの3年間、
数少ない発信源であり、お客さんとの交流手段でもあった、手書きの新聞。
それが時空を越えて、今、まさかの復活を遂げることになりました。
何より喜んだのが、初代編集長でもあり、そもそもの発案者でもあった、僕の妹。
そのエスプリを引き継ぎ、新編集長としてペンを握るのは・・・・、
誰が言ったか「水嶋ヒロ」に似てるという噂が広がり、
しかも「自分で言ってる」みたいな噂に変わり、
初対面のお客さんやのに「似てないし・・・」
みたいなリアクションを取られることに最近心を痛めてるヴァンドゥールの横田君です。

何かと意欲的な彼。
お客さんとの積極的なコミュニケーション手段が欲しいと、
常々言ってた末のアクションです。
前の「通信」のアナログ丸出しなイメージとは違い、
「お、シュクレやのに意外とちゃんと作ってるやん」
と思うわれるくらい、ちゃんとした「通信」へと生まれ変わってます。
僕もブログを始めて、お客さん側が作り手の声に耳を傾けてくださる現状を知りました。
でも、僕だけじゃなく、スタッフそれぞれが、
お客さんと繋がりたいと思ってくれています。
レストランなどと違い、
接する時間が短い中でコミュニケーションを取るのは非常に難しいことですが、
出来ればお客さん側からも時間がおありになる時は、
話しかけてやっていただけませんか?

コミュニケーションは一方通行では成り立ちません。
コミュニケーションとは大袈裟なことではありません。
多くの時間や、多くの言葉を要することでもありません。
例えば「通信」を読まれた後に、ちょこっと感想をいただけませんか?
そんな些細なやり取りが、僕らの前に進むエネルギーになるんです。

発行は、明日の木曜からになります。
勝手にパン袋に入れていくと思いますが、
もらってないときは遠慮なく言ってくださいね。
それから、いらないときも遠慮なく言ってくださいね(笑)



モンテベロの催事も終わり、
パティシエたちの長い過酷な日々も一先ず終了。
足を運んでいただけた方もおられると思いますが、
あの場所で、あれだけのお客さんを集めたのは初めてだそうです。
モンテベロ、ラヴィルリエ、両店の日々の仕事を通してのメッセージが、
多くのお客さんの足を向かせたと思うと本当に嬉しいことです。
苦しみながらも1週間頑張った両シェフと各店のスタッフたち、
売場に立ち続けてくれた両シェフのマダム、
本当に、本当にお疲れ様でした。
クリスマスに向けて休む間もないでしょうが、
パティシエは喜びや幸せを配る仕事ですので、
身体も勿論ですが、心にも休息と栄養を与えてあげてくださいね。


シュクレも週末に2つ重なった40人規模のイベントが無事終了。
ホッと一息ついて、久しぶりのブログの更新となりました。
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by monsieur-enfant | 2010-12-08 04:20 | シュクレクール

クリスマス仕様

あの、このブログって、
実はシュクレクールという店のHP内の一項目なわけなんですよ。
と言いますのも、みなさんブログは見て下さるけど、
あまりHPのほうは見てくださってない現状がございまして(笑)。
HPで告知しても無反応だったものが、ここで告知するとリアクションがあったり、
どっちがメインなのかわからなくなってきてる今日この頃なんです。

ま、どっちでも良いんですけどね。

今回は、そんな「ブログは見るけどHPはあまり見ないよ」って方向けのお知らせです。
シュクレ、モンテベロ、共に、HPがクリスマス仕様に変わりました!
実店舗でも、シュクレはオープン以来使ってたボロボロのツリーも買い替え、
シュトーレン、ベラヴェッカも並び、店内もクリスマス色に。
モンテベロは3年目にしてやっとツリーを飾れるようになりました(笑)
「いつか」はちゃんと全店イルミネーションでキラキラできたら良いなぁ・・・って思ってます。

いよいよ12月ですね。
そう思いながら書類を書いてたら、
日付をもう「12月」と記してしまい修正を余儀なくされました(笑)

これからグッと寒くなります。
北摂は市内より体感2度ほど寒いと感じますので、
ご来店の際は温かくしていらしてくださいね。

ではでは。
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by monsieur-enfant | 2010-12-01 02:28 | とりとめなく・・