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なないろめがね

お知らせ数点。

とりあえずアルザス編が終了した段階でちょっと休憩。
皆さん、楽しんでいただけてますでしょうか?

今回は写真中心で小難しいこともないので、
店でもよく「見てます!」とか「行きたくなりました!」と、
声をかけていただくことも多いです。
その何気ない一言で、「あ~~、書いて良かったなぁ・・・」と、
労力がいっぺんに報われます。ありがとうございます。

さて、そのアルザス編が終わったところで、
「見ていただいた景色を、体験とリンクさせてしまおう!」
というイベントを行いたいと思います。
名付けて「あのデカクグロフ、実際どれくらいの大きさなん?祭り」です!
アルザスのパン屋では、ブレッツェルと並んでるクグロフ。
日本ではなかなか見れないサイズが普通に販売されてるんです。
題名の「あの」・・・とは、どの・・・かと言いますと・・・・、
え~~・・・、振り返ると全然画像が無いんですよね。
実際、3個買ってみて3個とも食べれなかったんです。
10年前に既に確かめてたことなんですが、パッサパサで美味しくないんです。
それでちゃんと画像に残せてないんだと思います。
唯一「ツッコミ博物館」のパン屋さんで前列に並んでいましたが、
気付かれた方、いましたか?
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そう、「あの」とは、ツッコミ博物館のデカクグロフだったんです(笑)

事の発端は、「デカいヴィエノワズリーは美味い」という自論から、
昨年開催した「素クグロフの地方発送」。
ですが、クグロフとはいえ、正確には「クグロフ型で焼いたブリオッシュ」。
というのも、コンセプトが「素材を感じてもらう」でしたので、
ごくごくシンプルに食べていただこうと、生地だけで送らせていただきました。
ですが、今回は「クグロフ」です。
アルザスの空気を共有させていただいた皆さんの手に、
その空気ごと包んでお届けできれば・・・と思っております。
ただし、パッサパサではなく、10月から店頭でもリニューアルした、
シュクレで売ってるクグロフをベースに大型化しています。
実物は、こんな感じ。
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これを、昨年同様、全国発送させていただきます
期間は10月11日(木)~11月23日(金)の、
水、木、金、週三回発送の、計20回。一日の現定数は6個。
受付は、メール、FAX、店頭にて。価格は、送料別で3200円。
支払方法は、代金引換のみとさせていただきます。
各締め切りは、発送希望日の2日前の午前中まででお願いします。
尚、発送後、翌日受け取りが可能な地域と人に限らせていただきます。
応募要項
   住所
   氏名
   電話番号
   メールアドレス
   住所・郵便番号
   受け取り希望日時
特定商取引法に基づく表示 >>プライバシーポリシー >>

大きな陶器のクグロフ型でゆっくり焼かれた大きなクグロフ。
バターの香りと卵の温かさに包まれた生地の中には、
たっぷりのラム酒漬けのレーズンが練り込まれ、
さらに焼き上がった熱々のクグロフを専用のシロップに放り込み、
砂糖でコーティングした上に、薄らと雪化粧を施します。
フランスでは、パン屋で粉糖を振る所は珍しいです。
注文受けてから振って渡す店もありますが、基本そのまま。
お菓子屋ですと、逆にこういった形で売られていることが多いです。
店頭では買えないうえに、
日本ではあまり目にする事のないサイズの大きなクグロフ。
ぜひこの機会に手に取って、
遠いアルザスへと想いを馳せてみてはいかがでしょうか?


さらに、カイゼルスベルグの城跡で頬張ったあのタルト、
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・・・・とはちょっと違いますが、ミラベルを使ったタルトを、
パイ生地をベースにして週末限定で出していきます。
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さらに、クロワッサンがリニューアル。
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ピスタチオのクリームを巻いたヤツやら、
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フランボワーズのコンフィチュールを巻いたヤツやら、
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オールドファン垂涎のサクリスタンの復活やら、
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トータル20種類くらい血の入れ替えが行われています。

それから初回なので惨敗しそうで怖すぎるのですが、
来週月曜日の祝日は、シュクレ・モンテベロ共に営業しています!
ま、ヘロヘロでしょうけど・・・(笑)
皆さん、是非遊びにいらしてください!!



・・・・と、それだけで終わるわけにはいかないんです。
秋の恒例イベント、一年ぶりに復活です!!
昨年は、僕のソウルからの帰国がずれ込んでしまい中止になりましたが、
「春のBBQ」と並ぶイベントと言えば、遂に来ました、
ピクニック」ですよね。
その告知&募集を、来週木曜日、夜19時から当ブログにて行います。
ざっくり、場所はいつもと同じ、北摂が誇る「自然文化園」です。
日時までは発表できます。10月29日(月)、ど平日です!(笑)
ユルいと言われるシュクレイベントでも屈指のユルさを誇るピクニック。
初めてとか1人とかお子様連れとか、
全然気にしませんし気にしないでください。
広い敷地のキレイな緑の中、一緒にダラダラしませんか?
では、木曜日のアップをお待ちくださいませ。
by monsieur-enfant | 2012-10-05 19:23 | シュクレクール

セレスタから電車で30分くらいかな?
10年ぶりのストラスブールに帰ってきました。
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駅は、昔ながらの建物に見えますが、実は周りを覆われた二重構造。
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遠目から眺めると、こんな感じ。
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一転、とても近代的な駅なんです。

ここから、正面の通りに入ります。
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フランスはやはり印象深かったのか、行ったことあるとこはすぐ思い出します。

10年前は、お菓子も食べたし、ワインも飲みました。
無知だった僕はシュークルートとベッコフを同時に頼み、
その為に朝から何も食べなかった空きっ腹に、
「アルザスのワインを!」と流し込み、
男二人で吐きそうになりながら食べたのを思い出します。
でも、今回は時間が無いこともありますが、目的は一つ。
フランスで一番好きかもしれないノートルダム寺院を見るためです。
今まで、ノルマンディ、イル・ド・フランス、アルザス、
ブルゴーニュ、ローヌ・アルプ、プロヴァンスと、
なぜか中央から右半分ばかりに偏ってますが、
いろんな寺院を見てきました(ステンドグラスが好きなんです)が、
その中で、やはりここのノートルダムは別格な気がするんです。
今回のストラスブールは、ここがメインですが、
むしろここだけ見に来る価値があるとも思ってます。

逸る気持ちを抑えながらライン川を渡ります。
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コルマールでは曇り気味でしたが、ホントに良い天気。

前回も危うく轢かれかけた路面電車の「トラム」。
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どこから曲がってくるのか未だに良く分からないのです・・・。

「あ・・・・」と、胸が「ドクン」と音を立てる。
高さ142mの尖塔と、目があった瞬間です。
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徐々に近づいていく「街越しのカテドラル」、
このドキドキ感、嫌いじゃないです。
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気付いてるのか、気づいてないのか、振り向きもしない。
こういう、すました素っ気ない態度を取られるの・・・・、
リアル混じりますが、ほどほどなら嫌いじゃないです(笑)

毎回、真っすぐ歩いた角を左に曲がった、ここから対面するのが僕の儀式。
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そして、圧に押されながらも前に立ち見上げます。
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ヴォージュ山脈から切り出された岩が赤みがかってたせいでの独特の色合い。
鱗のようにも、分厚い皮膚のようにも見えて、
僕にはどこか生き物のように感じるんです。
体温があるような、建物が呼吸してるかのような、そんな息吹を感じるんです。
なので、少し怖いんです。フレンドリーな感じでは近づけません。
また会えた喜びを全身で噛みしめながらも、恐る恐る少しづつ近づき、
見降ろされ、押し潰されそうになりながら中に入ります・・・。
と、そこはまた別世界、そして全く別の景色が待っています。
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神々しくも優しく、穏やかでいながら厳格で、
母親のような父親のような・・・。みなさんはどう感じるのでしょうか?
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ぐるりを囲まれたステンドグラス。一つ一つが大きな窓なんですが、
決して大雑把ではなく、非常に細かい細工になっています。
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ちょいちょい出てきてる、右の豪華な装飾の物体はパイプオルガンです。
大型のパイプオルガンは多々あれど、こういうタイプは稀ですよね。
メインの大きなバラ窓は、直径13メートルもあります。
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入って左隅には、ここだけ自然光の射し込む一角があり、
他との対比か、白く輝く部屋のようにも見えました。
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左前方にず~っと座ってたおじいちゃんが、
キラキラと舞い降りてきた天使たちに、
このまま連れ去られてしまうんじゃないか・・・と、一抹の不安を覚える。
ちょっと白く光り始めてるし・・・。

ここは、入り口もそうですが、すごく繊細な彫刻が多いのも特徴です。
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いろんな想いで灯された火が暗がりを照らします。
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カテドラルの前の広場は、いつもすごい賑わい。
一歩外に出ただけで、すぐ浮世へと引きずり戻される。
同じようなものばかり並ぶ土産物売り場、
センチな気持ちと空気をぶち壊す大道芸人、
ここぞとばかりに店前で売り出されてるパティスリーのジェラートと、
それに群がる観光客の長蛇の列・・・。
人と人が絡み合い、人と人の思惑が交錯する。
需要が供給を生み、供給が需要を生み、
煩悩という名の鈍い火花を飛び散らせながら、
必要とし合い、利用し合い、消費し合った結果、
愚かなモノは滅び、賢きモノは繁栄する。
僕もまた、その摂理の中に身を置く一人ではありますが、
一歩違った中と外、
これほどまでに違う世界になるか・・・と、少々げんなりしてしまいます。

最後に振り返ったノートルダムは、やっぱり大きいなぁ・・・。
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また、必ず帰ってきます。
今度は、あなたの前で弱音を吐かぬよう、
迂闊にも、涙を流してしまわぬよう、
もっと強くなって帰ってきます。
強くなって帰ってきますから。

センチになると、北か川に足を向ける習性があるらしいことに気付く(笑)
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ゆっくり静かに流れる川の流れ。
いつの時代も変わらず街を映し、空を映し、そこに在り続ける雄大さ。
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ストラスブールの観光名所、プティット フランスに到着。
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この一枚は、この旅の中でもお気に入りの一枚。
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無条件でウキウキしてきませんか?
僕は、この中に飛び込みたくなります。

と・・・・、リアルに時間が無いことに気づく。
一軒、寄りたかった土産物屋があったことにも、ここで気づく。
プティット フランスなんて、ゆっくり見て回る余裕はゼロ。
「どんなとこ?」って思われる方は、
10年前の写真で良ければお見せしますので声をかけてくださいませ。
ここから仮に、まったく迷わず店に辿りつけて、
さらに欲しい品物も迷わず見つけて、
すぐ買って駅に向かえればギリ間に合う感じ。
アルザス数カ所回ってきましたが、未だほぼ手ぶらの言い訳は、
「重くて荷物になるし、全部ストラスブールにあるでしょ?」でしたが、
まさかタイムオーバーになるとは思いませんでした。
「帰ろうと思ったら、電車が無くて帰れなかった」とかならないように、
着いたその足でパリ行きのチケットを買ったんですが、
若干ビビり過ぎて、早めの時間で買ってしまったようです・・・。

で、土産物屋を目指してる途中に迷うという最悪の事態(笑)
探すのを見切って駅を目指してからは、
時間との闘いってくらい笑えない状況に。
早歩きというより小走りでしたね・・・・。
感傷に浸る間もなく5分前に到着。そのままTGVに乗り込む。
そして・・・・、気づいたら煌々と明かりの灯る、Gare de l’Estでした。
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パリという現実に降り立った時、
アルザスの記憶は夢だったんじゃないか、
そう思わされるくらい、素敵な素敵な2日間の小旅行でした。

その夢の中に、少しでも皆さんをお連れすることが出来たなら嬉しいです。
by monsieur-enfant | 2012-10-05 02:52 | フランス 2012

「ツッコミ博物館」

さて、コルマールから電車で30分ほど。
「セレスタ」という街に移動。白くてキレイな駅に降り立ちます。
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えっと、基本降り立つまでしか決まってません。
過去の街も大概でしたが、ここセレスタは全く予備知識がありません。
画像も見たことがなく、知ってるのは「セレスタ」という名前と、
「パン博物館」なるものがあるということ。

候補には他の街もあったんですが、
さすがに頭のどこかに「パン博物館」が引っかかってしまってまして、
それじゃ、無視するわけにはいかんやろ・・・と、
多少の胡散臭さも感じつつ訪れることにしました。
ま、フランスでもあまり聞いたことのない「パン博物館」、
小さな街にあるわけやから駅で聞けば問題ないでしょ。
なんやったらパンフレットくらいあるかもですしね。
「・・・知らないけど。」
早速、問題ありました(笑)
三人に聞いて三人アウト。仕方ないので駅の地図で探すことに。
いやぁ・・・微妙。「La Maison du Pain」という名で発見したものの、
扱いがその辺の知らない建物と同クラス。
幾つかアルザスを歩いてみて、
「メインの面白施設は街の中心にある」という結論に達したので、
駅の地図からとりあえず真ん中を目指すことに。

信号ちっちゃいんですよね。遠くの車から視認できるのかな・・・。
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アルザスとかドイツとか感じさせない普通の街並みが続きます。
と、そこへ、「あった!」 第一関門の「水の塔」です。
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帰国後に調べてみると、今でも街の飲料水を補給する役割を担ってるんだそう。
ちなみに「観光名所」として紹介されてましたが、
周囲に何もないうえに中にも入れません。
ただ建ってるだけといえば建ってるだけです。
「~の塔」といえば、他にも「魔女の塔」というのがあって、
実際に魔女狩りが行われてた塔らしいです(これも帰国後調べ)。
そういうの嫌いです。オカルトとかダメです。お化け屋敷なんて発狂します。

さて、第一関門の「水の塔」を発見したおかげで、
「関門」が無くなってしまいました(笑)
第一しか用意してないというか、別に目印になるようなもにが無いんです。
と、目の前の景色がちょっと変わってきました。
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どうやら目抜き通りらしきとこに入ってきたようです。
周囲はアルザスっぽくなってきましたし、今まで全く無かったお店も現れ、
人もよく見かけるようになり、活気が出てきました。

時間も時間なんで、どっかでお昼でも・・・と思ってたところに、
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良さげなお店と遭遇。席からの街並みもキレイなので、ここでいただくことに。
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「ムニュ テロワール」は、郷土料理のコース。
まずは滞在中のお決まりのクレマン ダルザスで一息。
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さりげなく当たり前にパンのある景色。一人でニヤつく。
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パン食べるの・・・というより、パンという存在が好きなんだと思います。

まずはパテ アン クルート。
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思ってたよりちゃんとしたの出てきてビックリ。
下にはキャロット ラペ他、相当な量のサラダが。

怪しい台の上で取り分けてくれてるのは、言わずもがなのベッコフ。
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ブリキチックな怪しい台の中には、ロウソクが二つ灯されてましたが、
冬場にこの保温効果は期待できないでしょ・・・。ロウソク増えるのかな?

取り分け完了のベッコフ。これで後半量まだ残ってます・・・。
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で、ご丁寧にボリュームたっぷりのサラダ付き。
日本ではこれをお節介と言います(笑)

お決まりのグラスにリースリングをナミナミと。
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でも、今日はデセールも食べます!
その為にコルマールのマルシェで見て見ぬふりしてきたんですから!
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これも思ってたよりまとも。いや、どれも本当美味しかった。
仕事も丁寧。接客もトレトレサンパ。
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来る人、来る人と、握手やハグ。
お客さん同士もそう。多分、昨日もここで会ってそう。
そんな景色を見てると、本当に愛されてるお店なんだなと思う。
それにしてもこっちに来て思うのは、店と客の距離感の近さ。
それは「遠慮ナシ」とか「なあなあ」とかとは違っていて、
店は客を店の一部だと、客は店を生活の一部だと、
お互いがファミリーのように存在し合ってる。
もちろん国民性の違いもあるでしょう。
どこに行ってもせめて一店につき一名はサンパな方がいるのがフランス。
日本では、そんなテンションで接客を回せる人材を探す方が困難。
ある程度の縛りのあるレストランならまだしも、
ほぼフリーなビストロやブラッセリーなどは、
日本人の特に苦手とするジャンルだと思います。
でも、そこはある種仕方の無い部分だと割り切っても、
日本は「店は店、客は客」と、明確に区別していることが問題で、
ある意味何かを共有もしくは共感しなければならない部分すら、
引き離してしまってるような気もする。
時間も空間も、一緒に作ってるのにな・・・って思う。
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あ、話は逸れましたが、これでムニュが29ユーロ。
近くの街に宿泊してたら、ここまで食べに来るかも。
・・・ってくらい美味しかったです。

さ、目的地はここでは無いわけで、
出発前に聞いてみました。「パン博物館って、どこにありますか?」
結構、通り過ぎてましたね(笑) でも、それでこの店に出会えたなら本望です。
一応、ざっくり説明された方向に歩いていきます。
旧市街のような街並みを歩くと、駅周辺とは見違えるような美しい街並み。
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そして、お花は付きものですね。心がパッと晴れやかになります。
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確か、教会がどうとか言ってたような・・・と思ったら見えてきました。
手造りで建てられたような温もりのある佇まいの、サン・フォイ教会。
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今まで何回も教会なるものにはお邪魔させていただいてきましたが、
今回は入れませんでした。それは街の方のお葬式があったからです。
観光用とまでは言いませんが、たまに祈りを捧げている方を見るだけで、
リアルな「生活」の中にある教会の姿を感じる程度。
これだけ生活に密着した使われ方を見るのは初めて。

12世紀に建てられた、この教会。
街の中にあり、市民の中にあり、今も尚その役割を果たしてる姿と、
街中に、この哀しい出来事を届けんかの如く鳴り響く鐘の音が、
どこか泣いてるようで、寂しげで、胸の奥の方を揺さぶられながら、
しばし教会の前で立ち尽くしていました・・・。

と、そう言えば、教会がどうの言ってたけど、
周りには何も無い・・・と思ってたら、もう一つ、さらに大きな教会が。
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こちらはサン・ジョージ教会。1452年に建設されたそうです。
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中に入ると、他とは違った色に包まれてます。
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「へぇ~~・・・、ステンドグラスの色が他と違うのかな・・・・」と思ってると、
ベタに赤とか緑とかのフィルムを貼ったライトで照らしてるだけでした。
・・・・そういうの、やめて。

ここに来て、結構大きな建物も目に飛び込んでくるようになりました。
で、目指す「博物館」、どんな立派な建物なんやろ・・・と期待も膨らむ中。
「あれ?」
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それは、うっかり唐突に目の前に現れました。
正確には、現れたというより気付いたらそこに在りました。
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「La Maison du Pain D’ALSACE」(パン博物館)
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これ、「ちょっとデカイ家!」
それに、「D’ALSACE」とか初めて出てきたし!!
めっちゃ限定されてるやん!!
ある程度は覚悟して来たものの、すんげー小さい。
今はお昼休憩のため灯りも落としてて中もあんまり見えない。
午後のオープンまで30分はある。
どうしよっかな・・・って、さすがにここに来て帰るのは悔し過ぎる。
そうこうしてると、何名か、中を覗いたり、傍で腰掛けて待ってたり。
「あ・・・、もしかしてここはやっぱり有名なパンの聖地みたいな感じで、
アメリカとかから熱心に見に来たとかいう感じなんかな・・・」と、
単にリュック背負った外人さんを、
アメリカからの熱心なベーカーさんに見立てて自らの気持ちを繋いでいました。
14時前には4,5人が開店を待ってる状態で、
「彼は多分オランダからで・・・・、彼はニュージーランドで5年くらいやってて・・・」
と、妄想を膨らませている間に14時になりました!!
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・・・・って、ガチのパン屋!!
普通にパン売ってるし、みんなパン待ってただけやったし、
しかも、「パン博物館併設ならでは」みたいな珍しいものとかも無いし、
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ん~~~、かと言って、変なパンは無くて比較的キレイな成形で・・・・って、
そこ、中途半端!!
ツッコミ疲れも出てきたところで、ふと目をやると受付のようなものが。
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やっぱり、ただのパン屋じゃなさそうですね。
どこがそうなのか見当たりませんが、ちゃんと「パン博物館」は存在してそうです。
「博物館に行きたいんですけど。」「4.6ユーロです」
金、取りますか!?
しかも、金閣寺でも400円ですよ。結構強気・・・ということは、
逆に期待も高まるというものです。
「で・・・・、どこに博物館は・・・・?」
「そこの入り口から入ってください」
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これ、厨房~!!
さっき生地持ってオッチャン出てきてたとこ!
そこに貼り紙してるだけやん・・・。

扉を開けると、ちょっとムワッと発酵臭のするパン屋の厨房。
ま、主には粉を扱う仕事は店内で、発酵はこっちにホイロがあるのでこっちで。
なので、粉が舞ってたりはしないんですが、その同じフロアに、
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こういうのとか、
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こういうのとか、
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こういうのとか、
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実際使ってるのとか(笑)、
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ミニマムな製粉機とかが展示されてるわけです。
展示というか、置きっぱです。
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で、次は螺旋階段を上がります。
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そして、二階以降はフロアもなく、単に螺旋階段を上りながら、
窓際のちょっとしたスペースに展示されてるものを眺めていく感じです。
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こういうのとか、
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こういうのとか、
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実際、貴重な物とかあると思うんです。
間違いなく日常的には見れないものや初めて見た物もあります。
でも、それをそう見せない感じ。いや逆にそれをそう見たい感じなんですけどね。
とかブツブツ言いながら螺旋階段を上って見上げると、
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こぅわっっ!!
ここでマネキンいりますか!?本気で怖いんですけど。
あんまり変わってない売り場の再現とかもいらんし・・・。

さ、最上階に来ますと、ようやくフロアに出ます。
ここは、ようやくまともな展示らしきものも置いてます。
フランス人のセンス炸裂の、ダサ可愛い飾りパン。
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大体のフランス人が動物とか作るとこんなビジュアルになります。
それを爆笑してたら、ちょっと足が細かったとこを指摘され、
「お前の象は、競走用か!(笑)」と笑い返された屈辱を思い出します。
・・・ツッコまれてるけど、字は大きくしてあげません。

あ、こっちは「らしい」と言えば「らしい」ですね。
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さすが本場。いろんなサイズがあるんですね。
あとは、日本でもよく見られるような、
水車とかあるような、昔の生活を再現したミニチュア模型とか、
ちょっとした機材とかも展示してましたかね。
もちろん日本と違うのは、米じゃなくてパンを作って食べてること。
当たり前なんですけど、「こんな頃からパンって作られてたんや・・・」と、
感慨に浸りながらも、何か音がするのでそっちのほうに歩いていくと、
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だから、マネキン要る!?
急に前触れ無しで立ってるから、ホントにビックリします。
完全に無くてもいい感じ。でも、自分もビックリしたから撤去はしないでいい感じ。

音の鳴るほうへ歩いていくと、
そこはちょっとしたスペースに。・・・ホントに「ちょっとした」ですが。
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音の主は、上にあったブラウン管のテレビに映されたビデオ。
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どのくらい上か、そしてどれくらい「ちょっとした」かと言うと、このくらい。
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角度、急ぅ!そして狭っ!
基本、前列しか見れない感じ。
一応、内容はまとも。
小麦から小麦粉になるまでのドキュメント番組を録画して再生してる感じ。
今回、製粉会社への訪問も予定にあるので、良い予習になりました。
で・・・・・、え?おしまい?

そうです。ここからはエレベーターで一階までピューッと降ろされます。
で、勿論さっきのパン屋のフロアに出るわけです。
ちょっとしたサロンがあるのですが、そこも「博物館用」とかではなく、
パン屋同様、普通に近所のオッチャンオバチャンの溜まり場と化してました。

幾分かの消化不良感を引きずりながらパン屋・・・いや博物館を後にします。
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振り返った「パン博物館」の横に並ぶさっきの教会が、
「ごめんやで・・・・」と言ってるようでした。
by monsieur-enfant | 2012-10-04 02:10 | フランス 2012

おっちょこちょい。

アルザスの旅程は2日間しか取れず、「どの村に行くのか」、
「どの交通手段をチョイスするのか」、「どこで宿をとるのか」、
これは結構重要で、直前まで悩んだんです。
今回立ち寄った街の他にも、リクヴィルやユナヴィルなど、
近くに素敵な小さな街がたくさんあるのが、結構頭を悩ませるわけです。
で、効率も考えて選んだのが、コルマールは素通りして、
初日はカイゼルスベルグをメイン。夜はコルマールに帰って来て宿泊。
そして最終日に朝のコルマール観光からスタート。
セレスタという街に移動して、余裕を持ってストラスブール着。
コルマール→セレスタ→ストラスブールは、電車で繋がってるので安心。
うんうん。我ながら無理のない試合運び。

カイゼルスベルグで歩き倒したので、夜の街を徘徊する元気も無く、
むしろ翌朝に備えて早めに寝ることを選択し、迎えたコルマールの朝。
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ま、早朝ということもあり、めっちゃ静か。
ん~~~、なんか写真で見てたコルマールの景色とちょっと違う気が・・・。
多分、安いホテルを選んだから、立地が街の外れとかなんかな・・・?
と、一旦部屋に戻る。
若干テンションも上がってるのもあり、早く目覚めたこの日。
ちょっくら予定を立ててみる。
・・・ですが、なんせ手元にコルマールの資料が無い。
資料が無いというか、地図も無い。
コルマールに何があるのかも実は知らない。
10年前、ストラスブールには来てるのですが、
その時の印象が、一つの村や街がそんなに大きくなく、
駅があって、そこから遠くないとこに観光の目玉になる場所があって、
そこを中心に街が形成されていて・・・」と、アルザスはそんなイメージ。
なので、とりあえず「駅に行こう!」と。
どこに行くかは、それから考えることに。

「時間があるって良いなぁ・・・」と、
ベッドに横になりながらダラダラする。
「ホテルの朝ご飯を食べて行くのも有りやなぁ・・・」
確か写真で見たらビュッフェ形式だったはず。
大きなクグロフがあったりと、ホテルならではのゆるい朝食も楽しそう。
そこからスタートしても十分間に合います。
「その前に、散歩もええなぁ・・・」
だって、今日の旅のスタート地点のコルマールに、
僕は既にいるんですから!
・・・と、ふとホテルに常備してある、
「アルザス・ホテルカタログ」みたいなのを何気に手に取る。
「へ~」、「高いなぁ・・・」とか言いながら、お気楽にペラペラめくってると、
「あ、載ってるやん!」と、この日の宿を発見。
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そりゃ、載ってるんでしょうけど、こういうのってちょっと嬉しくないですか?
ちょっと嬉しい派の僕は、ご満悦の顔で説明に目を通す。朝の幸せな一時。
と、「・・・・え?」と、我を疑う。
一瞬頭が混乱しましたが、すぐに置かれてる状況が把握できた。
右下の地図、見にくいので解説しましょう。
赤い字で書かれてるのがホテルの名前。赤いポイントがホテルの場所。
・・・・・そして、右にズレたところに薄い字で書いてるのが「コルマール」。
つまり、ここ、コルマールちゃうかった!!
そういえば昨晩のタクシーのおっちゃん、
「コルマールまで」と言ったら、「あ、近くだよ」って言ってた。
てっきりカイゼルスベルグから「近く」だと言われてると思ったら、
この見知らぬ街がコルマールから「近く」の街だったってことか!
そういえば料金も高かった。時間外とか予約車だからとか思ってたけど、
内心は「こいつ、観光客や思うてぼったくってんちゃうやろな・・・」と、
気さくに話しかけてきてくれてたサンパなオッチャンを疑いの目てしまった!
ごめん、オッチャン!ごめん、見知らぬ街!
この街には用は無いんです!僕が行きたいのはコルマールなんです!

・・・と、速攻で荷物をまとめ、「駅はどこですか?」とフロントで聞く。
「駅?駅なんて近所に無い・・・」「いやぁ~!!それ以上言わないでぇ!!」
もう、ここがどこかなど確認もせず、タクシーを呼んでもらう。
「コルマールまでお願いします」と、一路、今度こそコルマールへ。
でも、そのタクシーの中で考える・・・。
昨晩、「コルマールまで」と言いながら、一緒にホテルの住所を見せた僕。
で、「近くだよ」と言われたわけだが、もしそれを見せてなかったら、
おそらく駅前で降ろされてたはず。そしてお望みのコルマールに着いたものの、
お望みの予約したホテルには延々辿りつけなかったわけです。
じゃ、ラッキーだ。うん、とてもラッキーだ。きっと今日はおうし座が一位なんだ。
と、正真正銘のコルマール。
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「わーーーーーーー。」
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「わーーーーーーー。」
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「わーーーーーーー。」
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また、おもちゃ箱の中のような街に来てしまった。
どちらかというと、昨日のカイゼルスベルグより、
こっちのほうが「ハウル」っぽい気もする。大きく分類すると一緒なんですけどね。

地図もなく、目的もなく歩いていると、マルシェに辿りつく。
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あれ?2周年?まだ2周年の新しいマルシェなんですね。
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中は、明るくてキレイ。
通路も広くて見やすくて歩きやすい。
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まだ朝の早めの時間でしたが、そこそこ活気はありました。
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野菜がキレイですね。
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果物もキレイ!
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朝からシャルキュトリーにおばさんたちが並ぶ風景。
日常だからこそ、そこに「生活」という息吹を感じるからこそ、
温かくて微笑ましくて、なんだか気持ちが優しくなります
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近くに来ると臭いですぐ分かるフロマジュリー。
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ブレッツェル三昧のブーランジュリ。
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雑貨屋さんでは、コウノトリがメインキャラクター。
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「荷物になるし、どうせ最後のストラスブールにもあるでしょ」と、
何も買わず退散。結果、時間切れでパリ行きのTGVに飛び乗ることも知らずに。

この街も、至る所にお花が散りばめられている。
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街の可愛さといい、お花の配置といい、
誰かが街全体をプロデュースしたかのように計算されてます。
それを、シレ~~ッと何も考えずやってのけちゃうところが、
フランス人のスゴイとこ。自分たちも楽しみながら、ね。

「あれ?」と思ったら、ロウソクでした。可愛いですね。
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・・・・と、マルシェの周りぐるりにも屋台が並んでいました。
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左の、黒白のおばちゃんの右側にぶら下がってるもの、
「SAC A PAIN」、つまり「パン袋」。いやぁ、思わず微笑んでしまいます。
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基本、パッとしないのがブーランジュリ。それでも人はたくさん来てます。
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この周辺一の大きさを誇るトレーラー店舗。
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こういうのがあれば、いつも遠くから来ていただいてるお客さんの街まで、
たまにはパンを届けに行けるのになぁ・・・。

何気ない無造作なディスプレーでも、ホントに素敵ですね。
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朝ごはんもまだだったんで、イチゴとフランボワーズを購入。
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居ても居ても飽きないマルシェでしたが、また当てもなく歩くことに。
そうすると、必ずありますね、街に一つは立派な教会が。
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この角度、好きなんですよね。
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外から見ると、そんなに大きな印象は受けなかったんですが、
とても立派で、荘厳な教会です。
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この後、若干迷子になり、訳の分からないところに。
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なんか知った気になってどんどん歩いていましたが、
そういえばタクシーで街の中心まで送ってもらったんでした。
可愛い街並みから外れ、見たことのない景色に焦り始めた頃、
懐かしい移動式メリーゴーランドを発見。
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娯楽施設の少ないパリでも度々見てたメリーゴーランド。
子供がこんな単純な乗り物に入れ換わり立ち替わり、
終わっては列の後ろに並びと、キラキラした顔で楽しんでるのが印象的でした。

可愛い街では観光客だらけで、道を聞いても「知らない」ばっかりでしたが、
この辺は家族連れが多く、駅までの道もすんなり教えてくれました。
結局、教会から小一時間歩いて、駅に到着。コルマールを後にします。
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次は、「セレスタ」へ向かいます。
by monsieur-enfant | 2012-10-02 09:31 | フランス 2012