2015年 06月 01日
ご報告
今週ひとつ報告があり連絡させていただきました。
実は、この次、夜空に月が満ちる6月3日に、能登にて、
「月とピエロのパン研究小屋」をオープンすることに致しました。
あまりに突然のことになり、申し訳ありません!
基材を今月の中旬に入れたあと、パンと一緒に報告と思ってたら、
こんなギリギリになってしまいました。スミマセン。
ようやく、ぼくら2人が同じ方向を向いて歩いてゆくことができるようになりました。
ここにくるまでに本当に色々ありましたが、シェフをはじめ、おかあさん、おとうさん、
スタッフのみなさんには、いつもあたたかく見守っていて下さり、
やっと報告ができること、とてもうれしく思います。
ぼくらが歩いてきた道、見てきた風景、感じてきたこと、
そんな背景のあるパンを育てていきたいと思います。
これから先、いただいた種を育んで、物語をつづっていきたいです。
本当にありがとうございました。
パンは今のぼくそのものです。日々の暮らしの糧になりえたら幸いです。
暑い季節がもうすぐやってきますので、
くれぐれも、みなさん、お体に気をつけてお過ごし下さい。
それでは、また。
長屋 圭尚 能登より愛を込めて 」
そんな手紙と共に送られてきた、大量のパン。

彼の言うように、今の彼そのものなんだと思います。
僕もよくみんなに言います。「パンとは自己投影なんだよ」って。
パンはまぐれがないんです。後で小手先で調整することもできない。
今できることや知ってることが、そのまんま出てしまいます。
「あの頃の素朴なパンを」と思っても、
上手になってしまったが故に生み出せないものもあるのです。
箱から出してみました。

そのパン一つ一つが、物言わずとも雄弁に語ってくれています。
パンが作りたくて作りたくて仕方がなくて、
小さな家のキッチンで作ったパンを送ってきたこともあったよね。
うちの10周年の区切りの日には、能登から車飛ばして駆けつけてくれたり、
東京で初めて催事をした今年の1月も、真っ先に手を挙げてくれたのも彼でした。

「何も返せてないです!!」と泣きじゃくって金沢に帰っていった日から、
「これで少しでも恩返しができる」と出てきてくれた東京で、
思うようにいかず肩を震わせて嗚咽を漏らしながら泣いてる姿を見たとき、
想いの深さや強さを突きつけられた気がしました。
その想いは、これから能登の地でパンという形を成し、
皆さんの元へと届けられることでしょう。
良かったね・・・。
本当に良かったね・・・。
月並みですが、心から、おめでとう。
#
by monsieur-enfant
| 2015-06-01 16:16
| シュクレクール
2015年 05月 20日
真面目に商品紹介してみます。
パンのサイズの変更に踏み切りましたが、
きっかけは、この子らでした。

「Pain au Tomates Pain aux Olive」
10周年のリニューアル前までは、
オープン以来ずっと店頭に並び続けた子たち。
ひょんなことで久しぶりに作ったとき思いました。
「かわいいねーーーー」
ベチョベチョのシャバタの生地に、さらに具材を混ぜ込むと、
ベッチョンベッチョンになってメチャクチャ扱いにくくなります。
でも、このコロンとした愛くるしいフォルムと久しぶりに再会してしまうと、
電撃復帰を即決してしまいました。どうぞ、また可愛がってやってくださいませ。
「Ficelle Petitspois」

前にもプティポワのパン出してましたが、形も大きさも変わっての再登場。
プティポワと桜えびとレモン、以前よりシンプルな構成に変えた結果、
この子らの良さがシンプルに出るようになった気がします。
それから、タルトやキッシュも以前のポーションに戻しました。

カット売りだと冷めないと切れないので冷まさなきゃいけなかったんですが、
これだと焼きあがったやつガンガン並べて食べてもらえるので、
個人的にはこっちで良かったのかなって思ったり。
あ、ヴィエノワにも懐かしい顔が帰ってきましたよ。
ま、そういうの全部羅列するブログも面白くないのでこのくらいにしておきます。
飽きてきたわけではありませんので・・・。
ではでは。
#
by monsieur-enfant
| 2015-05-20 16:02
| シュクレクール
2015年 05月 17日
更新しなきゃという焦りが招いた事故だと思ってください。
かと思いきや、窓開けっ放しにしてると、
「あれ・・・?」って、寝起きにグスグスしてたり。
なんか、掴みどころないというか、
思い通りにいかないというか、そんな今日この頃ですね。
ま、抗わず、流れるまま行きましょうと、
一つ歳をとって、より想うわけです。
昨年辺りから、「あんた、表情が変わったね」と、親に言われます。
目の当たりにしてる顔がっていうより、写真なんですけどね。
雑誌に掲載された写真や、イベントで使われた写真を見ながら、
「うんうん、やっぱりそうよね」的な検証を、親にされています。
現場と違って、比較的そこは、
気を使って今までも温和に写ってたつもりなんですけどね・・・。
とりとめのない話をダラッと書きましたが、
特にこれといった意図もオチもありません(笑)
以前のような鋭利なナイフを散りばめたような文章を期待されてた方、
期待はずれで申し訳ありません。
そういう意味では親が言うように、
パソコンに向かう時の表情も違うのかも知れませんね。
昔は画面を睨みつけながら言葉を叩きつけていましたが、
今はこんな顔でパソコンに向かっております。

ま、明日からはもうちょっとシャキッと書こうかなあと、
思ったりもしてますので、今日はこの辺で。
#
by monsieur-enfant
| 2015-05-17 22:22
| とりとめなく・・
2015年 05月 14日
こんな子たちが仲間入り。
すでにモワッとした湿度が加わり始め、
「春やなぁ・・・」と思える短い時間が、
今年も過ぎさろうとしています。
そんな、夏でもないけど、春でもないという、
アンニュイな季節に贈る、アンニュイなパンのご紹介。
「Pain aux Ananas et Jasmin」

煮出すと爽やかなジャスミンを、粉上に粉砕してそのままぶち込むことで、
あえてのアンニュイさを演出しました。爽やかさだけでなく何とも濁った香りが鼻腔に抜け、
軽ーい抹茶の香りを添えてご機嫌を伺ったところに、キャッチーなパイナップルが微笑みます。
と思って油断してたら、ピンクペッパーがいぢわるしてきますよ。ひひひひ。
「La Brise de Côte Onuki」

海が見え始めたときくらいの、ふわっと香る磯の香りと、
まだ夏のビリジアンみたく濃い緑じゃない若さの残る木々の匂いを、
淡く漂うアオサからワサビへの移行で表現しました。
柚子で陽射しの明るさを、山椒でマイク真木のような乾いた大人のピリッと感を忍ばせました。
ビーチボーイズ世代です。
うちのパンの中では珍しく、インパクトある組合せの割に優しい表情になっております。
ゆっくり食べながら、ゆっくり呼吸しながら、香りの変化を楽しんでください。
ちなみにパンの名前は僕の田舎の、千葉県富津市「大貫海岸」からとりました。
「Tarte flambee Abricot」

ブルターニュの「ガレット」が、街にちょいちょいガレット屋さんが出来てるせいで、
だいぶ認知度が上がりましたね。食事にも、デザートにもいただけるガレット。
アルザスのタルトフランベも、同じように案外いろんな種類があるんですよ。
現地では、もちろんデザートとしても食べられます。
ま、ガレットもタルトフランベも、乗せたもん勝ちって感じる部分もありますけどね。
今回は、少し酸のあるアプリコットを散りばめてみました。
上にはココナッツを散らしています。シンプルですけど、なかなか美味しいもんですよ。
ま、とりあえずこんな感じにしときます。
まだ写真撮れてないのもありますし。
思ったより書くの時間かかったりもしてますし。
ボチボチいきますねーー。
#
by monsieur-enfant
| 2015-05-14 00:03
| シュクレクール
2015年 05月 08日
「ただいまぁ」と、誰もいない部屋に言ってみる感じ。
久しぶりだから、ログインすら出来ないんじゃないかと思ったのに。
はい、ご無沙汰しております。
見慣れた画面に書き込んでると、ちょっと懐かしくもあり、
若干、帰ってきた感ありますね。
それに、書かなくなって長くなりますが、
それでもちょいちょい読んでくださる人がいるんですね。
削除しないで残しておいた甲斐があるというものです。
さて、だからと言って「これからまた書き始めます宣言」をするわけでもなく、
あ、今は懐かしさもあり、覗いてくれる人がいるならたまには書こうかなって気分ですが、
久しぶりの更新の真意は、長年HPの写真を撮ってきた一眼レフが、
修理に行ってしまって一ヶ月くらい情報の上書きが出来なくなっちゃうのです。
なので、ま、しょうがないので、ここにちょいちょい載せていきますか、という感じです。
えっと、GWの代休明けの明日からは、
パンのサイズが大幅に変更になります。
10周年の昨年、厨房の労働時間改善や諸々含めて、
パンやタルトやキッシュのサイズが大きくなりましたが、
哀しいかな、一向に帰りが早くなりません!!
それに、この一年を見てきて、どの辺りが落とし所か分った気がします。
僕らも明日初めて見るので何とも言えませんが、
少しまた雰囲気変わるかも知れませんね。
手に取りやすくなってくれたら良いなって思ってます。
それに伴って、ちょいちょいパンも変わっていきます。
また明日以降に、代理のコンデジで撮って、ここからアナウンスしますね。
あと、今週末はモンテベロも良い感じ。
シャレオツな母の日限定パート ド フリュイや、
エクレール ショコラも完全リニューアルしての登場。
それはモンテベロのほうでアナウンスしてくれると思います。
さ、久しぶりなので新鮮な気持ちのまま、
今日は終わりとしましょうか。
では、また。
#
by monsieur-enfant
| 2015-05-08 23:25
| シュクレクール